Jリーグが3日に行われた新型コロナウイルス対策連絡会議の提言を受け、公式戦の中断期間を再び延長する可能性が高くなった。

 Jリーグでは興行規模の小さいJ3を4月25日に開幕し、その後J2は5月2日、J1は5月9日の再開と段階的に公式戦の開催を目指しているが、J1神戸のDF酒井高徳(29)を始め複数のチームにわたって選手や関係者に新型コロナウイルスの感染が拡大。全国でも感染者数が急増しており、この日の会議でも専門家チームから「市中における蔓延期」と指摘された。

 そうした状況を受け、専門家チームからは「4月中の開催は難しい」との提言が出された。現時点での再開可能な時期については「5月終わりごろならなんとか」との見通しが示される一方で、感染拡大の危機的状況は予測できない部分が多く「できるだけ後にずらしてもらいたい」との意見も出た。少なくとも5月末までは試合開催が困難な見通しだ。

 Jリーグの村井満チェアマン(60)は実行委員会での議論を前提とした上で「現状は我々が置いているスケジュールを実行に移すのは難しい」との見解を示し、現在の再開日程は白紙に戻されることが確実となった。

 さらに村井チェアマンは「これまでは2週間ごとに検討してきたが、選手が2週間ごとにピークをつくり、また(再開が)なくなり、また2週間ごとにピークをつくり、またなくなり…。これは選手の負荷もチーム関係の運営上の課題もあるので、期間を2週間より長めのスパンで今後検討していく必要がある」と中断期間を再延長する場合は、再開時期を大幅に遅らせる可能性も示唆。全く先が見通せない状況となってきた。