Jクラブがコロナ感染者の氏名公表問題に困惑

2020年03月28日 16時40分

 Jリーガーから新型コロナウイルス感染者が出た場合の氏名公表をめぐって、各クラブが対応に苦慮している。

 国内メジャースポーツ選手のコロナ感染者第1号となったプロ野球阪神・藤浪晋太郎投手(25)は、所属球団がPCR検査で陽性だったと他の2選手の実名とともに発表した。一方でプロ野球選手の約900人に対し、J1~J3の56クラブ合わせて約1600人のJリーガーがいる現状では、いつ感染者が出てもおかしくはない。

 もちろんゼロに越したことはないが、Jリーグは選手に感染者が出たときの氏名公表について各クラブの判断に委ねるという。クラブ代表者による臨時実行委員会で確認されており、かねて村井満チェアマン(60)は「個々のプライバシーを守るという観点もある」と語っている。リーグとして公表基準の設定は難しかったようだ。

 とはいえ、対応を“丸投げ”されたクラブ側の混乱は避けられない。あるJクラブ関係者は「プライバシーの問題もあるし、複数のクラブの選手に陽性反応が出た場合に対応が分かれる可能性もあるので、実名で発表するかの判断は難しい」。それぞれのクラブで匿名と実名で発表方法が変われば、前者が“隠蔽体質”のイメージを持たれかねない。

 それでも別のJクラブ関係者は「クラブの判断であれば、本人が拒否したら匿名にするしかないのでは」と困惑を隠せない。欧州各国クラブでは選手、首脳陣に感染者が出た場合、実名で発表する傾向にある。有事に直面したJクラブは的確な判断を下せるのか。

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