Jリーグ 異例のアウェー客の観戦自粛要請に波紋

2020年03月26日 16時40分

 異例の要請が波紋を呼びそうだ。Jリーグは25日の臨時実行委員会で新型コロナウイルスの感染拡大による公式戦の中断を再延長し、J1は5月9日、J2は5月2日の再開、J3は4月25日の開幕を目指すことを決定。経営悪化が不安視されるJクラブの新たな支援策としては“コロナ対策基金”の創設も検討することになった。

 試合開催における感染抑止施策を次々と打ち出したJリーグだが、懸念されるのがアウェー客への観戦自粛要請だ。Jリーグの村井満チェアマン(60)は「全国各地から集まることが懸念されている。2か月をめどに遠距離で観戦に来るアウェーのお客様に自粛をお願いする」と表明。感染を助長する「密集」を避けるためスタジアムの収容率50%以下を目指し、公式戦再開から2か月程度はアウェーチームのファンに来場を控えるように要請を出すという。

 全国規模の移動を避け、観客数削減を図るための苦渋の決断だが、実施となれば現場の大混乱は避けられない。Jクラブ関係者からは「チケットを購入する時点で選別はできないし、来場した際にアウェー客と分かったら入場を断れるのか。禁止でないからとアウェーの応援団が固まって席を取ることもあり得る」と不安の声が上がる。

 クラブ側と入場を“強行”しようとするアウェー客の間で、至る所でモメることも予想される。一部マナーの悪いサポーターもいるだけに、騒動に発展しかねない。

 村井チェアマンも「一概なルールづけは難しい。バック、メインスタンドの指定席にアウェーの方が来ることを制限することは難しい」と頭を悩ませており、実施に向けて調整は難航必至だ。