Jリーグは新型コロナウイルス対策連絡会議で示された専門家の見解をもとに公式戦の再延期を決断。3月中の開催を断念し、4月3日の再開を目指すことを発表した。

 村井満チェアマン(60)は今後の対応策として各クラブに6段階の指針を通達。レベル4では緊急事態宣言が各都道府県に発令される状況を想定し「ファンやサポーターが応援できなくなる可能性がある。そうした場合には無観客試合も想定しないといけない」。レベル5は選手に感染者が出て濃厚接触がチーム内に広がった状況。「試合の日程を抜本的に調整する必要がある。場合によっては国際Aマッチデーに試合を行うことまで踏み込むかもしれない」と代表活動期間にリーグ戦を組み込む“禁断の一手”まで覚悟している。

 そして日本全体に非常事態宣言が発令される状況をレベル6としたうえで「その時点の試合(結果)で判定するのか、昇降格はどうするのか考えていかないといけない」と打ち切りの可能性も示した。現状では日本代表のW杯予選でさえ延期されるだけに、レベル5の対応は取りにくい。無観客でも開催できないとなれば、今季のリーグ戦中止も現実味を帯びてくる。