【J1開幕戦】浦和が湘南に3-2勝利 V予想ゼロからの逆襲スタート

2020年02月22日 16時40分

興梠(中央)のゴールなどで浦和が勝利

 名門クラブの逆襲が始まる。J1開幕戦(21日)で浦和は湘南を3―2で下して白星発進。Jリーグ屈指の人気クラブはタイトル争いの常連だったが、昨季は残留争いに巻き込まれて不本意なシーズンを送った。日本代表OBら解説者の開幕前予想でも低評価で、V候補にはほとんど挙がらず、注目度はいまひとつ。イレブンは屈辱をバネに常勝軍団復活を期している。

 先行して行われた注目のJ1開幕戦に臨んだ浦和は9年連続2桁得点を狙う元日本代表FW興梠慎三(33)らのゴールで湘南に劇勝したが、これまでにないほどの逆境の中で新シーズンを迎えた。

 日本最大の観客動員を誇る屈指の人気チームで、2017年にはアジアチャンピオンズリーグ(ACL)を制覇。名門クラブとして近年のJリーグをけん引してきたが、昨季はリーグ戦で深刻な不振にあえぎ、シーズン最終盤までJ1残留争いを繰り広げてまさかの14位に沈んだ。

 最悪のチーム状況の中、例年のような大型補強もなく、開幕前恒例の評論家や各メディアの優勝予想ではほぼ名前が挙がらずじまい。話題は元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(35)擁する神戸や、J1に復帰した横浜FCのキング・カズこと元日本代表FW三浦知良(52)、昨季優勝争いを繰り広げた横浜MやFC東京などに集まり、注目すらされない危機的な状況にあった。

 そんな低評価に発奮しているのが、浦和イレブンだ。元日本代表GK西川周作(33)は「逆にそれは良いこと。(公式戦を)やってみて初めてどれだけ(浦和に)力があるかというのは分かると思う。ピッチの上で結果を示していくことを強くやっていきたい」と反骨心をあらわにする。

 もちろん、言葉だけではなく逆襲への根拠もある。「今年はクラブが掲げた3年計画の初年度。自分たちは“新生浦和レッズ”としてやっていく。昨年よりチームが若くなった部分もあるし、右肩上がりでいく」と守護神は力を込めた。

 開幕戦ではスタメンに抜てきされたMF汰木康也(24)がアシストをマークし、MF柴戸海(24)ら有望株が躍動した。決勝ゴールのMF関根貴大(24)や新助っ人のFWレオナルド(22)らも含めてチームは一気に若返り、伸びしろはハンパない。DF山中亮輔(26)も「いい意味で驚かせていきたい」と目をギラつかせる。

 経験あるベテランに若手が次々と台頭し「いい雰囲気でやれている。みんなにトライする姿勢がある」(西川)。屈辱の下馬評を起爆剤にして浦和が今季のJリーグで主役の座を奪い返す。