J1浦和のゴールデンルーキーMF武田英寿(18)が“アニメパワー”で奮闘中だ。

 今冬の高校選手権で準Vを果たした青森山田のエースは、先月20日からチームに合流したばかり。それでも「チームになじめてきた。ミーティングも多くあったので、チームの戦術を多く学べた」との言葉通り、6日のJ2東京Vとの練習試合ではアシストをマーク。「キックの部分は自分の武器としてやってきているので、CKもFKも蹴れます」と手応えを口にする。

 今季公式戦初戦となるルヴァンカップ仙台戦(16日、埼玉)でのデビューも現実味を帯びてきた。「ゴールを一番に目指して、個人としてもゴールやアシストで結果を残せたら」と闘志を燃やす一方で、中身はまだ18歳の高校生。若者らしく趣味は動画観賞だ。以前はサッカーの動画を見ることが多かったというが、今はある大人気アニメにハマっている。

「『七つの大罪』です。そんなに見ていなかったんですけど、ここ最近は見ています」。好きなキャラクターは、抜群の強さを誇る「メリオダスです」とはにかんだ。

 鈴木央氏が描く冒険活劇で、原作は累計発行部数3000万部を超える人気作品。主人公のメリオダスの得意技は相手の攻撃をはね返すカウンターだ。まさに浦和の掲げる「縦に速く、攻撃的なサッカー」にピッタリ。若き力が主人公となり、昨季リーグ14位に終わったチームを勝利に導く。