J2横浜FCは24日の最終節・愛媛戦(ニッパツ)を2―0で制し、13年ぶりのJ1昇格を決めた。

 サポーターの大声援に包まれたイレブンが、自らの手で悲願をたぐり寄せた。試合が動いたのは前半31分、右CKからMF中村俊輔(41)のクロスに反応したFW皆川佑介(28)がゴール前の競り合いで倒され、PKを獲得。そのままボールをセットした皆川が相手GKの動きを読み、ゴール右隅に押し込んだ。

 先制点を奪って有利な展開に持ち込んだが、攻撃の手を緩めることはない。後半7分には皆川のパスを受けたMF松尾佑介(22)がドリブルで敵陣に攻め込み、左サイドからクロスを送ると、これを受けたMF斎藤功佑(22)が左足で強烈なシュートを放ち、追加点を挙げた。

 さらに、スタジアムのボルテージが最高潮となったのは後半42分。カズことFW三浦知良(52)が投入され、試合終了のホイッスルをピッチで味わった。

 クラブは昨季3位で終わり、あと一歩のところで自動昇格を逃していた。2007年以来となるJ1でどのような戦いを見せるのか。