独占インタビューFC東京・室屋成 代表では先輩達をイジってます(笑)

2019年04月19日 11時00分

森保ジャパンの裏側を語った室屋

 サッカー日本代表DF室屋成(25=FC東京)が、森保ジャパンの現状と未来を激白だ。森保一監督(50)の就任以降、右サイドバックは存在感を増しているが、世代交代の中で変化の兆しを見せるレギュラー争いや、チームの知られざる裏側を本紙インタビューで熱く語った。さらに、A代表入りが浮上するスペイン1部バルセロナ下部組織出身のMF久保建英(17=FC東京)の可能性も“予言”した。

 ――森保ジャパンでもすっかり常連だ

 室屋:自分がやりたいようにでき、周りにも自分のスタイルを理解してもらえるようになってきたと感じる。同い年がFC東京ではあまりいないけど、代表にはいっぱいいるので楽しい。

 ――同郷(大阪)のMF南野拓実(24=ザルツブルク)とは幼少期から切磋琢磨してきた

 室屋:刺激とかはないけど、お互いが「頑張ろうぜ」という感じ。昔から一緒にやっている選手と、今またこうして一緒にプレーできるのはすごく幸せ。

 ――同世代の選手とは仲がいい

 室屋:いつもふざけてる(笑い)。(DF三浦)弦太(24=G大阪)と、この前は(FW鈴木)武蔵(25=札幌)もいた。僕の部屋に拓実と弦太と武蔵がずっといて帰ってくれないんすよ(笑い)。(DF吉田)麻也くん(30=サウサンプトン)とか、よっちくん(FW武藤嘉紀=26、ニューカッスル)も結構一緒にいて、僕らの世代が先輩をイジったりしてワイワイやっている。上の人たちがみんな優しいのですごく仲が良い。麻也くんの英会話教室も楽しい。

 ――自分からも率先して盛り上げている

 室屋:僕は盛り上げるというよりイジってる。(MF原口)元気くん(27=ハノーバー)とか麻也くん、よっちくん…、あとは(MF柴崎)岳くん(26=ヘタフェ)も先輩だけど全然余裕というか(笑い)。「昔はかわいかったのにな」とよく言われる(笑い)。

 ――いつもクールな柴崎は青森山田高で2学年上の先輩になる

 室屋:昔と変わらない。あまり口数は多くないけど、試合が始まれば熱い。僕とは全然スタイルが違うけど、本当に落ち着いてプレーしている。

 ――今後はリオデジャネイロ五輪世代がA代表を引っ張っていく

 室屋:自分らの世代が増えてすごくやりやすいし、(MF中島)翔哉(24=アルドハイル)とか拓実は試合に出て先頭に立ってチームを引っ張っている。自分もそこに立ちたい。

 ――サイドバック争いでは、DF長友佑都(32=ガラタサライ)とDF酒井宏樹(29=マルセイユ)がレギュラーを張ってきた。どう食い込むか

 室屋:僕の場合は(右サイドの)宏樹くんだけど、単純にすごい。(フランスの名門)マルセイユでプレーしていて、もっと評価されていい。学ぶことも多いし、アジアカップで長く一緒にいて感じたのは宏樹くんと違う特長を生かさないといけない。追い抜いてやろうとか熱くなってもしょうがないので、自分のペースでやっていきたい。

 ――6月の南米選手権(ブラジル)はアピールの場になる

 室屋:選ばれれば頑張りたい。でも、まだ全然(メンバー選考の行方は)わからないようなので…。ただ、出たらすごくいい経験になると思う。

 ――所属のFC東京は開幕から好調で、優勝争いを演じる

 室屋:昨年はサイドバックの僕が起点になる場面が多かったけど、今は前の選手だけでフィニッシュまでいく。タケ(久保)や(FW永井)謙佑くん(30)、FWディエゴ(オリベイラ=28)が仕掛けていける。

 ――久保の成長は目を見張るものがある

 室屋:もともと能力のある選手だし、あれくらいのプレーは予想していた。東京ではタケがボールを持ったら一人で(相手のマークを)はがしたり、時間や空間をつくれる。今はタケがキーマンになっている。

 ――久保のA代表抜てきも検討されている

 室屋:もう十分やれるし、選ばれてもおかしくない選手だと思う。本当に才能のある選手なので代表で一緒にプレーしたい。どこに行ってもやれるタイプ。頭もいいし、頑張れる。(頭の良さは)ポジショニングだったり。普段はただの17歳。口達者なガキなんで「かわいいな」と思って見ているけど(笑い)。

【右サイドの名コンビ】右サイドバックの室屋はFC東京で右MFで起用される久保とコンビを組み、その活躍をサポートする。2人とも開幕から7試合連続で出場し、息の合った連係プレーを披露。ここまで無敗でリーグ2位に躍進するチームの原動力になっている。室屋は特に17歳の攻撃的センスを最大限に発揮させることに気を配っており「前線の守備の負担を減らすのがサイドバックの仕事。(久保は)ゴールに向かっていける選手なので自分がサポートしていきたい」と力強く語る。

☆むろや・せい 1994年4月5日生まれ。大阪・熊取町出身。地元のゼッセル熊取FCでサッカーを始め、青森山田高から進学した明治大では豊富な運動量を武器にするサイドバックとして活躍し「長友2世」と呼ばれた。在学中の2016年にJ1FC東京に入団。各年代の代表チームでもプレーし、16年のリオデジャネイロ五輪に出場した。17年にはA代表に初選出。176センチ、69キロ。