FC東京は10日、ルヴァンカップ1次リーグ第3戦の鳥栖戦(秩父宮)に、MF久保建英(17)の直接FK弾で1―0と競り勝った。

 天才少年が森保ジャパン入りへ猛アピールだ。0―0の後半17分から途中出場した久保は、積極的にシュートを放って流れを引き寄せる。すると39分、右サイドのペナルティーエリア手前で得たFKを、左足で豪快にゴール左隅へ突き刺した。角度のない位置から低い弾道で決める技ありの一発で、チームに待望の先制点をもたらした。

 久保は今季の公式戦で初ゴール。「この勝利を次の(リーグ戦の)鹿島戦につなげたい。首位奪還したい」と高らかに宣言。自身の活躍で再びチームを首位に再浮上させるつもりだ。

 天才少年の強烈な一撃に、鳥栖のルイス・カレーラス監督(46)も「久保という将来性のある選手がいて、危ない位置でFKを与えて失点につながった」と脱帽。日本代表を率いる森保一監督(50)が6月の南米選手権(ブラジル)に向けて「扉は開かれている」と抜てきを検討する中、強烈なアピール弾となった。