J1川崎のFW知念慶(24)が、スタートダッシュに失敗した3連覇を狙うチームに明るい光を照らしている。

 1―1の引き分けに終わった5日のC大阪戦(等々力)で4試合連続スタメン出場し、0―1の後半4分に同点ゴール。自身初の2試合連発でチームを救った。それでも「ほかにチャンスもあったし、そこを決めきらないとこういう結果(引き分け)になってしまう」と反省も忘れなかった。

 入団2年目の昨季に公式戦8得点をマークするなど急成長。経験値では劣るものの、元ブラジル代表FWレアンドロダミアン(29)や2017年得点王&MVPのFW小林悠(31)を差し置いて1トップの定位置をつかみつつある。

 そんな状況にMF中村憲剛(38)は「悠やダミアンの目つきが変わってきた」と指摘。このまま知念が結果を残せば、相乗効果で小林やレアンドロダミアンのパフォーマンス向上も期待できる。大物の陰に隠れていた若手ストライカーが、停滞ムードが漂うチームの起爆剤となるか。