【スペイン・マドリード1日(日本時間2日)発】欧州チャンピオンズリーグ(CL)準決勝第2戦の1試合が行われ、3大会連続13度目の優勝を狙う“白い巨人”ことレアル・マドリード(スペイン)はホームでバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)と2―2の引き分け、2戦合計4―3で決勝(26日=同27日、ウクライナ・キエフ)進出を決めた。また、この日は不発だったFWクリスチアーノ・ロナウド(33)も“偉業達成”に大きく前進した。

 敵地での初戦を2―1と競り勝ったRマドリードが快挙達成に向け、また一歩前進した。主将を務めるDFセルヒオラモス(32)は「RマドリードのDNAが最後まで戦わせるんだ。このチームを誇りに思う」とコメント。また自身のツイッターでは「僕らは歴史をつくった。今度はレジェンドになりたい」とCL3連覇を見すえた。

「事実上の決勝戦」と言われた試合。Rマドリードは開始3分に、ゴール前でこぼれ球に反応したBミュンヘンのMFヨシュア・キミヒ(23)に押し込まれて先制を許したものの、11分にはFWカリム・ベンゼマ(30)が頭で合わせ同点。後半1分には相手GKがボール処理をミスすると、これをベンゼマが押し込んで逆転に成功した。18分にBミュンヘンのMFハメス・ロドリゲス(26)に決められて2―2の同点とされたもののRマドリードは、2戦合計4―3で決勝に進んだ。

 この試合ではゴールのなかったC・ロナウドは、RマドリードのメンバーとしてCL100試合出場を達成した。マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)時代を合わせると、通算152試合。元バルセロナ(スペイン)のMFシャビの151試合を抜いて単独2位に浮上した(1位はGKイケル・カシージャスで167試合)。

 また、ここまでCL通算105ゴールをマークし、戦前のデータでは約84分に1得点という驚異のハイペース。今季CLでは、すでに15ゴールを挙げ、2位以下に5得点差を付けて得点王のタイトルも確実な情勢だ。その上でCL3連覇を果たせば「フランス・フットボール」誌が選定する世界最優秀選手賞「バロンドール」の3年連続受賞も見えてくる。過去5度も受賞。6度目の栄冠となれば「永遠のライバル」と言われるFWリオネル・メッシ(30=バルセロナ)を抜き単独トップに立つ。そのためにも2日(同3日)に行われる準決勝のもう1試合、ローマ(イタリア)―リバプール(イングランド)戦の勝者と戦うCL決勝でチームとともに偉業を成し遂げるはずだ。