前園氏が西野ジャパンに「“ロシアの奇跡”見せてほしいです」

2018年04月13日 16時30分

「マイアミの奇跡」と呼ばれたアトランタ五輪のブラジル戦で勝利を喜ぶU―23日本代表。中央は前園氏

 サッカー日本代表の西野朗新監督(63)が12日、都内JFAハウスで就任会見を行ったが、愛弟子の元日本代表MF前園真聖氏(44=本紙評論家)が恩師の手腕を振り返り「マイアミの奇跡」の再現に期待を寄せた。

【前園真聖 ゾノの焦点!】日本代表監督を解任されたバヒド・ハリルホジッチ氏の後任に西野さんが就任しました。W杯まであと2か月しかないというタイミングの監督交代には驚きましたし、少し遅かったようにも思いますが、ここから立て直して本番でもしっかり戦ってほしいですね。

 西野さんは、日本(U―23代表)が28年ぶりの五輪出場を果たした1996年アトランタ大会の監督。僕は選手としてともに世界との戦いに臨み、FWベベトやMFロナウジーニョらスター軍団のブラジルから金星を挙げる「マイアミの奇跡」に導いてくれました。

 当時の五輪チーム内ではブラジル相手に「勝てるわけがない」という雰囲気が漂っていました。それでも西野さんは「そんなことはない。必ず勝機はある」と常に前向きでイレブンのモチベーションを高めるなど、選手のメンタルコントロールもうまかったと思います。しかもブラジルの試合映像を確認するときも選手がショックを受けないようにスーパープレーを排除するなど、配慮してくれました。

 また西野さんから「お前しかない」と主将に指名されて意欲は高まっていましたが、A代表との掛け持ちで心身ともに負担が大きい時期があったんです。そんなときに西野さんは当時、A代表を率いていた加茂周監督と話し、アトランタ大会が終わるまでは五輪チームに専念できるように調整してくれました。もちろん、チームが勝つためなのですが、妥協しない姿勢を感じ取りました。

 常に選手とのコミュニケーションを大事にして選手の特長や良さをうまく引き出してくれる指揮官だと思っています。W杯でもアトランタ五輪に続く「ロシアの奇跡」を起こし、日本中を熱狂させてほしいですね。(元日本代表MF)