ハリル「代表監督解任」で協会に訴訟や暴露会見の徹底抗戦は自殺行為

2018年04月12日 16時30分

田嶋会長は冷静に対応する意向を示しているが…

 サッカー日本代表監督を更迭された迷将の“暴走”が止まらない。ロシアW杯が約2か月後に迫る中、電撃解任されたバヒド・ハリルホジッチ前日本代表監督(65)が逆ギレし、日本サッカー協会に対して徹底抗戦の構えを見せている。契約解除について訴訟を準備しているとも伝えられ、近日中にも来日して緊急会見を行う予定。しかし、その席で日本協会批判やチームの内情などを暴露することになれば、大きな代償を払うことは避けられない。その理由とは――。

 日本サッカー協会(JFA)は11日、すでに解任したハリルホジッチ氏に関して異例とも言えるコメントを発表した。

「現状では、ハリルホジッチさんからJFAに対してコンタクトはありませんが、引き続き、誠意を持って対応していきます」

 日本代表が西野朗新監督(63)の下で再出発した直後に、協会があえて“過去の人”に言及したのは、両者の間で解任劇を巡って騒動が勃発しているからだ。7日に田嶋幸三会長(60)から解任通告を受けたハリルホジッチ氏は激高。「収拾がつかない状況だったと聞いている」と協会関係者が話すように、前指揮官の怒りは相当なものだった。田嶋会長も「動揺や怒りもあったのは事実。彼は『満足ではない。なんでこの時期に!』と言っていた」と語ったほどだ。

 セルビアの一部メディアは9日、契約解除に納得していないハリルホジッチ氏が、訴訟の準備に入っていると報じた。「日本に来るとは聞いている。引っ越しで荷物の整理などをしなければならないから」(田嶋会長)と近日中にも再来日する予定で、その際にも怒りが収まらず、協会への不満をぶちまける可能性もある。

 ハリルホジッチ氏は在任期間中から言いたい放題で何度となく暴言を吐いてきたが、解任されてもお構いなしで暴走は加速する一方。とはいえ、その代償は自分自身にはね返ってきそうだ。

 あるJクラブ幹部は「協会とハリルホジッチさんの契約が具体的にどうなっているのかは分からないから一般論として」と前置きした上で「契約書に守秘義務の条項が盛り込まれるのは常識。双方に不利益を及ぼすようなことをしないとか、問題があれば当事者間で解決するとか。ハリルホジッチさんが今回の件で外部の、第三者に何かを暴露するようなことをすれば、契約違反になることもある」と重大指摘した。

 さらには「解任された監督が前所属先をボロカスに言うことはほとんどないのは、こうした契約条項があるから。破れば違約金の支払い停止もあり得る。サッカー界も契約社会だから。それを覚悟の上でやったとしても、次にそういう(契約を守らない)監督を雇うところがあるのか…。日本だけではなく世界でも同じだと思う」。

 怒りに任せて協会批判や日本代表の内情暴露をすれば、数千万円単位の違約金などをフイにするばかりか「信用できない監督」とのレッテルを貼られることは必至。今後の再就職にも支障が出るのは間違いないだろう。

 一方でハリルホジッチ氏が激情型で、計算をしない人物であることも確かなところだ。日本に舞い戻って“自爆テロ”とも言える蛮行に走るのか。騒動の行方に注目が集まる。