【ヨルダン・アンマン10日(日本時間11日)発】2019年フランス女子W杯予選を兼ねた女子アジアカップ1次リーグB組の第2戦でなでしこジャパンは韓国と対戦し、0―0で引き分けた。日本のW杯出場決定は次戦以降に持ち越しとなった。

 国際サッカー連盟(FIFA)ランキング11位の日本は序盤から同16位の韓国に押し込まれる苦しい展開。前半終了間際にはFW岩渕真奈(25=INAC神戸)が相手のヒジを顔面に受け、鼻から出血するアクシデントに見舞われるも、0―0で折り返した。後半の15分過ぎから途中出場のFW菅沢優衣香(27=浦和)らが何度か好機を迎えたが、生かせなかった。

 高倉麻子監督(49)は「もう一つゴール前に入っていくパワーが足りなかった。勝ち点1を取ったので、次に集中したい」とし、FW川澄奈穂美(32=レイン)も「最後の方はボールを持てる時間があったが、仕留め切れなかったのが現状」と振り返った。

 8大会連続出場を狙うなでしこジャパンはW杯出場権をかけて次戦(13日)の1次リーグ最終戦で強豪オーストラリアと対戦する。オーストラリアはこの日の第2試合でベトナムに8―0と大勝し、日本と同じ勝ち点4ながら得失点差で首位。最終戦で日本が勝てばB組1位となってW杯出場と今大会の準決勝進出が決まるが、引き分けか敗れれば同時刻キックオフの韓国―ベトナム戦の結果次第で同組3位に転落する可能性もある。

 アジアのW杯出場枠は5。準決勝に進出した4チームに加え、各組3位チームが5位決定戦で最後の1枠を争う。