解任されたハリルホジッチ監督に怒りと動揺 田嶋会長「事実として契約解除を伝えた」

2018年04月09日 19時03分

会見する田嶋会長

 日本サッカー協会は9日、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)の解任と、後任として西野朗技術委員長(63)の日本代表監督就任を発表した。

 都内で会見を行った日本サッカー協会の田嶋幸三会長(60)は、指揮官解任についてこう説明した。

「勝った負けたで更迭しているわけでもない。皆さん(報道陣)の意見で決めたわけではない。選手や様々な方の意見で聞いたからではない。マリ戦(3月23日)、ウクライナ戦(同27日、ともにベルギー・リエージュ)の前後で選手とのコミュニケーション、信頼関係が薄れてきた。そして今までの様々なことを総合的に評価してこの結論に達した」

 もちろんロシアW杯を2か月後に控えた状況でのリスクを承知しつつも「この選択をしたのはW杯で勝つ確率を1%でも2%でも上げたかった。むざむざと見ているわけにはいかなかった」と力説した。

 解任は田嶋会長が、ハリホジッチ監督と7日にフランス・パリで直接会って伝えた。その時の様子について「直接言ったときはびっくりしていたというのが僕の印象。動揺もしていたし、怒りもあった。なんでこの時期に? どうしてなのか?と聞かれたが、理由を羅列するつもりはなかった。事実として契約解除を伝え、(選手との)コミュニケーションが足りないといったことは伝えた」と振り返った。

 ロシアW杯まで限られた時間しか残されてないだけに、田嶋会長は技術委員長として内情を熟知する西野氏を指名した。「本番までたった2か月間しかない。現在、スタッフを編成中で今週の木曜日までに決めたい。W杯で120%の力が発揮できるように全面的なサポートを惜しまない」。1996年アトランタ五輪では指揮官としてブラジル撃破を果たすなど「国際経験も積んでいる」と期待した。

 西野監督誕生はロシアW杯1次リーグ突破の“特効薬”となるのか。田嶋会長は「残念ながら今は違う方向にあると認識しているが、この危機をいい方向に持っていくきっかけにしたい」と前を向いた。