ベルギー遠征未勝利で不穏…ハリルジャパン“激ヤバ連鎖”も

2018年03月31日 16時30分

 6月のロシアW杯に向け、ハリルジャパンに新たな不安が浮上した。重要な強化の場だった欧州遠征で結果が出ず、苦境に立たされている日本代表。戦術や選手選考の見直しも叫ばれる中、バヒド・ハリルホジッチ監督(65)の抑えきれないやる気が、負の連鎖を招きかねないという。いったいどういうことなのか。

 ベルギー・リエージュで行われた国際親善試合のマリ戦(23日)は終了間際に何とか追いついて1―1。キリンチャレンジカップのウクライナ戦(27日)は1―2で敗れ、W杯を占う2連戦は1分け1敗に終わった。課題は山積み。あと2か月でどうやってチームを再構築するか、ハリルホジッチ監督の手腕に注目が集まっている。

 カウンター戦術の見直しや選手選考基準の再検討などが求められる中、チーム周辺からは指揮官の不穏な動きを予測する声も浮上。それは、世界の潮流からは外れた“猛練習”だ。

 ただでさえハリルホジッチ監督は、活動期間を制限されるナショナルチームを指揮しているとは思えないほどイレブンに強度の高い練習を課す。欧州遠征メンバー発表の会見で「(ロシアW杯に向けて)希望をつかむためにできることは全部やる。狂ったようにトレーニングしていきたいと思っている」と発言したように、現地入りしてからもかなり厳しい練習をさせていた。

 その影響からか、マリ戦でMF大島僚太(25=川崎)が負傷したほか、コンディション不良の選手が続出。続くウクライナ戦に見どころが少なかったのは、引き出しの少ない指揮官の采配力のせいだけではない。

 振り返れば2016年6月のロシアW杯アジア2次予選シンガポール戦でまさかのスコアレスドローで赤っ恥をかいたのも、直前のハードトレーニングが要因に挙げられた。世界の名将では考えられない「危機感=練習量増加」という方程式を持つハリルホジッチ監督だけに、W杯メンバー発表直前のガーナ戦(5月30日、日産)に向けた合宿や、W杯直前の欧州合宿で“鬼トレ”が予想される。選手を供給するクラブからも「選手が壊されてしまう」という声は尽きない。

 14年ブラジルW杯を指揮したアルベルト・ザッケローニ氏(64)は本番直前に過度な追い込みをかけて、1次リーグ敗退の一因をつくってしまった。それだけに、ある元日本代表選手は「ただやればいいのではない。選手個々のコンディションを考えて練習をしないと意味がない」と指摘する。ハリルホジッチ監督の無策ぶりは改善されないとしても、せめてイレブンを100%の状態でピッチに送り出してほしいところだ。