【ハリルJ】マリ戦での不可解指示にイレブン混乱「緊急会談」要請へ

2018年03月24日 16時30分

【ベルギー・リエージュ23日(日本時間24日)発】迷走が止まらない――。サッカーのロシアW杯に臨む日本代表は国際親善試合でマリに1―1と引き分けた。格下相手に大苦戦する体たらくに、バヒド・ハリルホジッチ監督(65)はW杯メンバー選考について「白紙」を強調し大激怒。対するイレブンは戦術を巡り指揮官に緊急会談を要請した。

 まさに緊急事態だ。W杯で対戦するセネガルを想定したマリは国際サッカー連盟(FIFA)ランキング67位の格下。前半42分にDF宇賀神友弥(30=浦和)がPKを献上し先制を許すと後半はミスを連発。アディショナルタイムにFW中島翔哉(23=ポルティモネンセ)のゴールでドローに持ち込んだが内容は“完敗”だった。

 まさかの醜態をさらし、ハリルホジッチ監督は「何を言えるかなという試合だ。やるべきことはたくさんある。足りないところ? すべて、すべて、すべて、すべて、すべて!」と激怒。「誰のこともまだ判断したくない。期待する本大会のチームからは遠い」と本番を目前にチームを白紙に戻す可能性を示唆した。

 キャプテンのMF長谷部誠(34=Eフランクフルト)は「W杯は(マリ戦を)見て分かるように厳しい戦いになる」と話した上で「本当にミスも多かったし球際で負ける部分も多かった。個のクオリティーで劣っていた」と自身を含めた選手たちのふがいなさにショックをあらわにした。

 ただ選手ばかりを責められない。指揮官の采配も疑問だらけだ。先発には、約9か月も代表から遠ざかっていながらかねて寵愛するFW宇佐美貴史(25=デュッセルドルフ)を抜てきし不発。本職ではない右サイドバックで起用した宇賀神は前出のようにPKを与えるなど、代表レベルには程遠かった。

 さらに劣勢の後半15分すぎからは「ベンチからロングボールという声が飛んで…」。DF槙野智章(30=浦和)は事前に練習も指示もなかったロングボール戦術を突然要求されたことを明かした。「日本の、自分たちの良さは何かを考えながら試合を進めていくならばショートパスが必要だった。チームとしてどう戦っていくのかを明確にしないと」。槙野が首をかしげたように、不可解な指揮官の言動に選手との溝は深まるばかりだ。

 本番が目前に迫る中でチームは強化されるどころか泥沼にはまる一方、DF長友佑都(31=ガラタサライ)も「W杯に立つのは厳しい」とこぼすほどの異常事態。長谷部は「僕の持っている感覚と、他の選手の持っている感覚と、そして監督が持っている感覚と、そのへんはこれから話をしてみたい」と主将としてハリルホジッチ監督との“緊急会談”を要求する考えを示した。

 W杯出場を決めた昨秋以降、ふがいない戦いばかりで迷走するハリルジャパン。ロシアW杯本番はもちろんだが、まずは次戦27日のウクライナ戦に向けてどう立て直すのか。