長谷部が語った代表サバイバル舞台裏 宿舎で“ハリル詣で”

2018年03月23日 14時00分

【ベルギー・リエージュ22日(日本時間23日)発】国際親善試合マリ戦(23日)とキリンチャレンジカップのウクライナ戦(27日)に臨む日本代表のキャプテンMF長谷部誠(34=Eフランクフルト)がW杯メンバー入りをかけたサバイバルレースの舞台裏を明かした。かつてない大混戦ムードの中、半年ぶりに復帰した元エースFW本田圭佑(31=パチューカ)も懸命のアピールを続けるなど、ピッチ内外でシ烈な争いが繰り広げられているという。

 ロシアW杯メンバーを絞り込む最終テストと位置付けられた重要な2試合。FW本田やDF森重真人(30=FC東京)らベテラン勢が復帰し、A代表初選出のFW中島翔哉(23=ポルティモネンセ)や若手のMF三竿健斗(21=鹿島)も加わり各ポジションで争いが激しさを増している。

 長年キャプテンを務める長谷部も「今までの(南アフリカ、ブラジル)W杯は(同時期に)メンバーが見えてきていた部分はある」とした上で「(バヒド・ハリルホジッチ)監督(65)はまだいろんな選手を試していると感じる。本番に向かって誰が選ばれるか本当に分からない」と語るほど過去にないサバイバル競争が展開されている。

 それだけにアピールの場はピッチ内だけにとどまらない。宿舎などピッチ外でも選手たちの“PR合戦”が繰り広げられているという。主将がその一端をこう明かす。

「選手がこの合宿に対して『自分たちがアピールする』という気持ちが非常に見える。監督も『何かあったらコミュニケーションを取りにきてくれ』と言っていて、何人かの選手が監督のところに自分から行ってたりもする。アピールという部分ではみんなそれぞれがやっている感じはある」

 ハリルホジッチ監督は普段から選手に対し直接対話を求めているが、積極的に個別面談を申し出てくる選手は限られていた。ところが最終テストとなる今合宿では、イレブンが積極的に“ハリル詣で”を実施。意見を投げかける形で自己主張しW杯メンバー入りをアピールしているわけだ。

 さらに長谷部は、復帰した本田について問われると慎重に言葉を選びながらこう指摘した。「経験ある選手と若手のバランスは監督も考えながらやっている。もちろんそれぞれのアピールの場でもあるし、監督の求めるサッカーに自分のプラスアルファを出していきたいとみんな感じている。そういう部分では、経験ある選手は経験を持ち込むというのもある」

 本田のようにエースだった選手でさえ、試行錯誤しながら指揮官に懸命なアピール姿勢を見せているという。それだけシ烈なサバイバルがチーム内に確かにあるのだ。4年に一度のW杯切符をかけた戦いは空前の大混戦ムードの中、ピッチ内外でさらに過熱しそうだ。