J1FC東京が18日の湘南戦(味スタ)で1―0と勝利し、リーグ戦開幕4試合目にして今季初白星を手にした。苦闘が続いていたチームの勝利に貢献したのは日本代表に復帰したDF森重真人(30)だ。昨年7月のC大阪戦で左腓骨筋腱脱臼という全治4か月の重傷を負い戦線離脱。今季開幕から実戦復帰して4試合連続でフル出場している。

 現在代表のセンターバックは、吉田麻也(29=サウサンプトン)が左ヒザの負傷で招集外となり、槙野智章(30=浦和)はチームが今季未勝利で、自身も不調。昌子源(25)と植田直通(23)の鹿島コンビは代表経験が浅く、層の薄さが深刻。そこにあって森重はブラジルW杯に出場するなど大舞台での経験も豊富で、バヒド・ハリルホジッチ監督(65)の評価も高い。

 それだけに約1年ぶりに臨む日本代表について「経験だけでなく、プレーでも貢献したい。ポジションを奪い返したい」とヤル気満々。ブラジルW杯も大会直前にレギュラーを奪取しただけに今回も「それをしたい」と宣言。土壇場で序列をひっくり返すつもりだ。 経験豊富な森重の復調は、堅守速攻スタイルのハリルジャパンにとってプラスになりそうだ。