J1G大阪が14日に行われたルヴァン杯1次リーグの浦和戦(埼玉)で4―1と大勝し、今季初勝利を飾った。前半10分にFW黄義助(25)のゴールで先制し、その後も得点を重ねると、42分には17歳のルーキーFW中村敬斗が約50メートルのドリブル突破からシュートを決めて浦和を粉砕した。

 今季はブラジルの名将レビー・クルピ監督(65)を招聘したが開幕から不振が続き、ここまで公式戦は4戦未勝利。しかも昨年9月3日のルヴァン杯神戸戦以来、半年以上も白星から遠ざかる異常事態に陥っていた。

 そんな窮地の名門を救ったのが“東京五輪世代”だ。ゴールを決めた中村のほか、昨年12月の東アジアE―1選手権でハリルジャパンに初招集されたDF初瀬亮(20)、昨年5月のU―20W杯(韓国)に出場したMF市丸瑞希(20)が出場。若手の層の厚さはJ1でも屈指で、クルピ監督の積極登用が功を奏した。

 A代表も経験済みの初瀬は「(未勝利で)チーム全体に重苦しい雰囲気もあった。僕らが突き上げていかないといけないし、勝利につながってよかった」と若手の力がチームの活性化につながっていると実感。G大阪の逆襲は“五輪世代”の奮起が鍵となりそうだ。