【ルヴァンカップ】史上最年少ゴール 久保建英の東京五輪出場は不透明!?

2018年03月15日 16時30分

 J1FC東京のFW久保建英(16)が14日、ルヴァンカップ1次リーグ新潟戦(味スタ)でトップチーム初ゴールを挙げて1―0の勝利の立役者となった。スペイン1部バルセロナ下部組織出身の逸材は今後のさらなる活躍を予感させたが、海外移籍が可能となる18歳に“古巣”復帰が既定路線。招集に拘束力のない2020年東京五輪に向けて日本サッカー協会は、五輪出場を契約に盛り込むよう働きかける可能性も出てきた。

 FC東京を今季初勝利に導いたのは16歳の久保だった。0―0の後半25分に投入されると、31分にドリブルでエリア内に進入し左足で決勝点を叩き出した。しかもルヴァンカップ史上最年少得点(16歳9か月10日)のおまけ付き。「チームとして初勝利、個人として初ゴール。非常にいい形で試合を終えることがよかった」と振り返った。

 長谷川健太監督(52)は「あの状況でしっかり枠に飛ばせられるのはたいした選手だが、足りないところはまだまだある。試合やトレーニングでもう一回りも二回りも大きくなってほしい」と手放しでは褒めなかったが、この日の得点をきっかけにリーグ戦で初先発する日も近いはずだ。

 今後のさらなる活躍が期待されるが、海外移籍可能となる18歳を前に早くも大争奪戦になるのは必至な状況だ。現時点では“古巣”バルセロナへの復帰が既定路線。しかしスペイン紙「スポルト」は、レアル・マドリード(スペイン)やマンチェスター・シティー(イングランド)が久保獲得の意向があると報道。また「アス」紙は、パリ・サンジェルマン(フランス)が久保の関係者と接触したと報じている。今後は、さらなるビッグクラブも獲得に名乗りを上げるだろう。

 いずれにしても、18歳になれば海外クラブでプレーするのは確実と見られる。そこで日本サッカー界が懸念しているのは、久保が19歳で迎える2年後の東京五輪だ。五輪は、A代表とは違って選手を代表に招集する拘束力がない。そのため、開催時の所属クラブが久保の五輪参戦を了承するかどうかがポイントになる。

 実際に、2016年リオデジャネイロ五輪ではFW久保裕也(24=ヘント)が当時所属したヤングボーイズ(スイス)からチーム事情を理由に本番直前に参加を拒否された。当時、日本サッカー協会のナショナルチームダイレクターだった霜田正浩氏(51=現J2山口監督)は「海外選手を五輪に出すのは難しい。選手を招集するにはクラブとの契約書に五輪参加を明記してもらうしかない。今後は選手にお願いすることになるかもしれない」と語っていた。

 バルサ育ちの久保に限らず、今後は海外のクラブ所属の若手選手はますます増えていく。自国開催五輪でベストメンバーを組んでサッカー男子で52年ぶりとなるメダル獲得のためにも、久保の“五輪出場契約”が重要になってきそうだ。