ハリルJ非常事態!負傷者続出で進まぬメンバー選考

2018年03月14日 11時00分

ハリルホジッチ監督はメンバー選考に四苦八苦

 ハリルジャパンが非常事態だ。6月のロシアW杯に臨む日本代表は欧州に遠征し、国際親善試合でマリ(23日)とウクライナ(27日、ともにベルギー・リエージュ)と対戦するが、主力選手に負傷者が続出し、メンバー選考が進んでいない。バヒド・ハリルホジッチ監督(65)は急きょリスト外選手の再検討を指示するなど、舞台裏ではドタバタ劇が繰り広げられているという。

 ハリルホジッチ監督は4日に再来日して以降「ケガ人の多さと試合に出ていない選手の存在が心配だ」と不安をあらわにする。左足首の回復遅れで代表不参加が確実となったMF香川真司(28=ドルトムント)をはじめ候補選手に相次ぐアクシデントが発生したからだ。

 日本サッカー協会の西野朗技術委員長(62)も「国内組を入れたら(ケガ人の数が)両手の指じゃ足りないくらいだ」と嘆いたほどだが、この緊急事態を受けてハリルジャパンの舞台裏はてんやわんや。指揮官が代表メンバー選考において、急きょ大胆な方針転換を決めたためだ。

 これまでハリルホジッチ監督はメンバー選考のために常時「35人くらいのリスト」を作成。香川やFW本田圭佑(31=パチューカ)ら落選組の選手も登録されているリストから、「ベストメンバー」とした昨年11月の欧州遠征や同12月の東アジアE―1選手権のメンバーを選出してきた。

 しかし指揮官は負傷者続出に加え、クラブで出場機会のないFW浅野拓磨(23=シュツットガルト)ら状態のよくない選手をリストから外すことを決断。その結果、欧州遠征メンバーの編成もままならない状況に。そこでW杯まで約3か月に迫る中、ハリルホジッチ監督はリストを“白紙”に戻し、新戦力の発掘から再スタートすることになったという。

 この方針を受けて代表スタッフは、広島のMF川辺駿(22)を筆頭に、今季に入って急上昇している選手を徹底マーク。10、11日には情報収集のため、これまで有力候補のいなかったクラブの試合にも足を運んだ。また実力を認めながら年齢がネックとなっていたMF中村憲剛(37)やFW家長昭博(31=ともに川崎)の再検討も開始した。

 指揮官も欧州遠征について「新たな選手が呼ばれる可能性も、もちろんある」と明言。さらにはW杯メンバーも「直前まで考えたい。3月に呼んだからといってW杯(出場)が確実なわけではない」と話し、5月中旬予定だったメンバー23人発表の延期も示唆した。

 野戦病院と化したことで混迷するハリルジャパンは、この苦難を乗り越えてW杯本番でベストの日本代表を編成できるか。