【ACL】1次リーグ敗退危機のJ1王者・川崎 不振原因分からず“重症”

2018年03月08日 16時30分

まさかの結末に小林(手前)の表情もこわばったままだった

 7日に行われたACL1次リーグ第3節でJ1川崎はホームでメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)と2ー2の引き分けに終わり、獲得した勝ち点はわずか1。イレブンも不振の原因を見つけられない“重症”で、決勝トーナメント進出が極めて厳しくなった。

 開幕2戦はともに黒星。勝ち点3だけを目指して背水の陣で臨んだ一戦だったが、結果は残酷だった。2―1の後半アディショナルタイムにDF奈良竜樹(24)がペナルティーエリア内で反則を犯して献上したPKを決められてまさかのドロー。後半途中出場のMF中村憲剛(37)ら選手たちは魂が抜けたようにぼうぜんと立ちつくした。

 J1制覇を果たした昨季終盤には見られなかった詰めの甘さ。主将のFW小林悠(30)は「受ける側がイチがバチかというの(ラストパス)がもっと出てもよかった」と指摘。DF谷口彰悟(26)は「今日はどちらかというと内容はよかった。でも最後のPKを取られるのはチームとして隙がある証拠」と語ったが、どちらも敗因と断定するまでには至らないものだ。

 今の川崎の最大の問題は“病巣”を的確に発見できていないことにある。鬼木達監督(43)が「本当に崩された失点というものはなかった。一人ひとりの判断やチームでの声かけの部分で改善できる部分もある。日々の練習で求めていくしかない」と語ったのがその証し。昨季リーグ戦で連敗がなかったのは、敗因を正確につきとめて修正する力があったから。だが、今季はそれがなぜかできていない。

 敗因がわからないまま進めば、取り返しのつかない状況になる。1次リーグを突破するには、残り3戦全勝が最低条件。Jリーグ王者が苦境から抜け出すのは簡単ではなさそうだ。