フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)は4日、ブラジル代表FWネイマール(26)が受けていた右足の手術が成功したと発表した。今後は6月のロシアW杯に向けてリハビリをスタートさせるが、周囲からは不安と楽観の声が交錯している。

 2月25日のマルセイユ戦で負傷し、右足第5中足骨(小指と足の甲をつなぐ骨)を骨折。ブラジルに帰国し、同代表のチームドクターを務めるロドリゴ・ラズマール医師の執刀で、約1時間の手術を受けた。関係者によるとネイマールは術後にPSGとトロワの試合をテレビ観戦したという。

 一般的に中足骨の骨折からの復帰は3週間の安静期間と、そこから1か月半~2か月のリハビリを経て体を動かす段階に入る。試合に出られるようになるまでには3か月かかるため、今季リーグ戦出場は絶望的。W杯もほぼぶっつけで臨む可能性が高い。

 W杯優勝候補筆頭と目されるブラジル代表だが、ネイマールの存在なしでは考えられないとあって、ブラジル国内からは「本当に間に合うのか」という心配の声は多い。だが、一方ではネイマールが過密日程をこなしていたことで「いい休養になる」「若いから治癒も早いだろうし、リーグ戦の終わりには間に合うのでは」といった声もある。

 コンディション不良か、それともリフレッシュされた状態か。サッカー王国の至宝の回復を巡るニュースは大きな注目を集めそうだ。