【Jリーグ開幕】鳥栖とドロー発進の神戸“ポルディシフト”不発!?

2018年02月24日 16時30分

 タイトル奪取を掲げた“ポルディ神戸”の2年目は厳しい船出だ。Jリーグ史上初の平日金曜開催の開幕戦となったJ1鳥栖―神戸戦(ベアスタ)が23日に行われ、1―1で引き分けた。昨夏に神戸に加入した元ドイツ代表10番、FWルーカス・ポドルスキ(32)がチームの水に慣れて主将にも就任。さらにオフには大補強も敢行してチームは初タイトルを目指すが、お寒い試合内容で今後に不安をのぞかせた。

 神戸は立ち上がりの前半3分、守備陣の連係ミスで鳥栖のFW田川亨介(19)に簡単に抜け出されると、DF那須大亮(36)が倒してPKを献上。いきなり先制点を奪われた。その後も鳥栖に決定機をつくられる苦しい展開。土壇場の後半42分に元日本代表FWハーフナー・マイク(30)が左足で決めて同点に追いつくのがやっとだった。

 神戸の吉田孝行監督(40)は「入り方が良くなかった。臆病になっていた」と表情を曇らせたが、それも当然だろう。今季の神戸は昨季途中から加入したドイツ代表通算49得点のポドルスキが環境にも慣れ、本領発揮が期待される。さらにオフには大補強も行い、韓国代表MF鄭又栄(28)、ブラジル人FWウェリントン(30)“タイの中村俊輔”ことMFティーラトン(28)など強力助っ人を次々と獲得。浦和から那須、仙台からMF三田啓貴(27)とJリーグで実績のある日本人選手も加入した。

 それだけに主将のポドルスキは「目標はACL(アジアチャンピオンズリーグ)に出場すること。そしてタイトルに向かって戦っていく」と強気に宣言。しかも「昨年より攻撃的に戦う」(吉田監督)との言葉通りエースを中心とした“ポルディシフト”で攻撃を組み立てるが、攻守のバランスが昨季同様にかみ合わない難しい状況を開幕で露呈してしまった。

 コンビを組むFW渡辺千真(31)も「例えば守備陣はルーカス(ポドルスキ)に出そうという気持ちが強すぎるし、彼も自由にやったりするし、なかなかその辺が…。正直、まだまだ時間がかかると思う」とチーム全体で意思統一が取れていない現状を指摘した。

 ポドルスキは「後ろからボールをつなぐのも自分の役割。展開によって役割が変わる」とあくまでも“オレ流”を貫く構えだが、周囲がどれだけ合わせられるかが、神戸の浮沈を左右しそうだ。