香川を厳重管理 協会が異例の措置

2013年02月03日 16時00分

 日本代表MF香川真司(23=マンチェスター・ユナイテッド)が完全管理されていた。キリンチャレンジカップ・ラトビア戦(2月6日、神戸)に臨む香川は、左膝負傷による欠場から約4か月ぶりの代表復帰となる。日本サッカー協会の原博実技術委員長(54)は日本のエースに対し異例の措置を取ったことを明かしたが、これには切実な事情があった。

 

 昨年10月26日の欧州CLブラガ戦で左膝を負傷した香川はW杯アジア最終予選オマーン戦(同11月14日、マスカット)を欠場。今回は親善試合ブラジル戦(同10月16日、ポーランド)以来の代表復帰戦になるが、ザッケローニ監督はずっと香川の状態を気にかけていた。昨オフの間に「見に行きたい」と香川の生視察を熱望したが、これも回復具合を確認するためだ。

 

 残念ながら協会側の意向で視察は実現しなかった。ただ、指揮官の意向をくんだ原委員長は、他イレブンが負傷した際よりも高い頻度で患部や体調の確認作業を進めたという。

 

「メディカルスタッフが(香川と)こまめに連絡を取り合っていた。(マンUで)本人がどのくらい(の負荷でリハビリや練習を)やっているのか、今はどういうコンディションにあるのか。われわれも、常にチェックをして(香川の状態は)把握をしていた」

 

 ザッケローニ監督、原委員長ら協会サイドが異常なまでに香川の状態を“管理”する理由は、香川に負傷が多いからだ。11年アジアカップ(カタール)で右第5中足骨を骨折。昨年9月11日のW杯予選イラク戦(埼玉)では試合直前に腰痛で欠場した。そこで、ケガの再発を防止しようと頻繁に連絡をとった。

 

 また10番を背負う香川の存在は、相手国にとって脅威。「マンU」というブランドで相手DFのマークを引きつけることもできる。つまり香川の出場可否は、ザック監督が作戦を練り上げる上で重要なファクターだけに、ナーバスになっているのだ。

 

 日本の中心は本田ながらも、指揮官は香川も重要な存在としているのは間違いない。親善試合で代表復帰する香川は大きな期待に応えられるか。