なでしこ海堀に楢崎が特別指導

2013年02月02日 16時00分

 なでしこジャパンGK海堀あゆみ(26=INAC神戸)が、元日本代表GK楢崎正剛(36=名古屋)に“弟子入り”した。楢崎のグアム合宿に飛び入り参加し、“守護神の魂”を伝授されたという。なでしこ正GKの座奪還に向け、必死の姿勢を見せている。

 

 楢崎は1月19~27日、同じ名古屋所属のMF磯村亮太(21)、MF小川佳純(28)とともにグアムで自主トレを行った。

 

 この「楢崎キャンプ」にはかつて日本代表DF吉田麻也(24=サウサンプトン)らも参加したこともあるが、その存在を知った海堀から「何としても参加したい」と直訴してきたという。猛アピールに楢崎も了承するほかはなく、異例の合宿参加が実現した。

 

 男子用に組まれたフィジカル中心のトレーニングは過酷そのものだったが、海堀は楢崎らと同じメニューを懸命にこなした。しかも通常、この時期の合宿ではボールを使うことがない。それでも「海堀のために」と特別に1日だけボールを使った練習を取り入れ、楢崎からマンツーマンでGKの動き方などをアドバイスされた。

 

 国際Aマッチ77試合出場を誇る楢崎は、2010年9月に代表を引退。だが、同年のJリーグMVPを獲得し、現在も「実力はナンバーワン」と言われている。そんな日本を代表するGKから“帝王学”を叩き込まれた格好だ。

 

 海堀は1月25日からINAC神戸が始動したため一足早く帰国の途についたが、関係者によれば「得るものが多く、かなり刺激になったようだ。『来年も参加したい』と言っていた」。

 

 海堀が楢崎に弟子入りしたウラには昨年のロンドン五輪の“屈辱”がある。腰痛の影響もあり、2011年W杯で定着した正守護神の座を福元美穂(29=岡山湯郷)に奪われた。さらになでしこジャパンの佐々木則夫監督(54)も「(海堀、福元以外で)GKに躍動感ある選手が出てくれれば」と新たな顔を守護神に抜てきする可能性を示唆。海堀の危機感は増している。

 

 2月8日から生き残りをかけて大分で日本女子代表候補合同合宿も始まる。海堀はなりふり構わず完全復活を目指す構えだ。