長友&原口 今冬移籍の裏にハリルの意向

2018年02月06日 16時30分

 今冬に移籍したDF長友佑都(31=ガラタサライ)とFW原口元気(26=デュッセルドルフ)が新天地で再スタートした。6月のロシアW杯に向けて出場機会を求めた移籍の裏には、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)の意向も反映されているという。最終的には個人の決断だが、これまでも代表選手の移籍に意見してきた指揮官は“ピッチ外の準備”も着々と進めているようだ。

 ガラタサライに移籍した長友は、わずか2日間の練習で敵地のシワススポル戦(4日)にいきなり先発。試合は1―2で敗れたものの、フル出場を果たした。原口はドイツ2部のデュッセルドルフを新天地に定めた。2日のザントハウゼン戦で頭部を痛めて脳振とうと診断されるアクシデントに見舞われたが、移籍直後から定位置をつかんだ。

 ロシアW杯に向け、クラブでコンスタントにプレーするための選択は順当な滑り出しとなった。一方で、今回の移籍にはハリルホジッチ監督の考えも少なからず影響を与えていた。日本サッカー協会の西野朗技術委員長(62)は長友について「選手はそういうアドバイスを受けているようだ。特にW杯イヤーでは自分の出場機会が与えられる環境を求めるのは当然のこと」と説明した。

 原口は自ら代表指揮官に去就問題を相談。同委員長は「元気は(ハリルホジッチ監督から)アドバイスをもらったと聞いている。そこ(移籍先)でゲームに出てコンディションを高めてもらうことが、監督として(W杯メンバーを)選ぶ一番のポイントになってくると思う」と語る。移籍先として浮上していたドイツ1部のブレーメンを選ばなかったのは、試合に出てほしいというハリルホジッチ監督の思惑も絡んでいたわけだ。

 これまでハリルホジッチ監督は、イレブンの移籍問題にまで介入し、賛否両論を呼んできた。昨年12月には「クラブで多くの試合に出られず、あまりプレーをしていない選手と話をして現状を把握する。試合に出られないのならクラブを変えたいと希望している選手もいる」と発言していた。

 その言葉通り、W杯へ向けて選手のコンディションを上げるべく行動に移していたわけだ。最終的に自ら移籍を決断した2人は新天地で調子を上げて、ハリルホジッチ監督の期待通りW杯で大暴れとなるか。