J1柏は30日、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフのムアントン(タイ)戦(柏)に3―0で勝利して、本戦出場権を獲得した。

 今季公式戦初戦とあっていきなり本調子とはいかなかった。しかも相手は常に最終ラインに3枚を残す5バックで守りを固めてきたとあって、ボールを支配するものの、なかなかゴールをこじ開けることができない。前半は大宮から移籍してきたMF江坂任(25)が、ゴール前でノーマークのシュートを外し、相手にもチャンスをつくられるなど嫌なムードが漂った。

 しかし後半6分、FWクリスティアーノ(31)が待望の先制点をもたらした。ペナルティーエリア内でFW伊東純也(24)からパスをもらうと、きっちりゴールへ流し込んだ。さらに後半17分、クリスティアーノは2点目を決めた。先制点をアシストした伊東も後半44分に3点目をゲット。「得点だけでなく、クロスやドリブルでチャンスをつくりたい」と意気込んでいた通りのパフォーマンスを披露した。

 前半は苦しんだが、終わってみれば快勝。目標とするアジア制覇へ柏が最初の関門を突破した。