イタリア2部ペルージャの北朝鮮代表FWハン・グァンソン(19)が同1部の名門ユベントス入りに近づいている。地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じた。今季は同1部カリアリからペルージャに期限付き移籍し、開幕からゴールを量産していた。

 ユベントスは移籍金として1000万ユーロ(約13億5000万円)を提示しているものの、保有権を持つカリアリは2000万ユーロ(約27億円)を要求。交渉は難航しているが、ユベントスは各種トレード案を提示するなど、ハン獲得に強い意欲を示しているという。

 名門クラブが異例の“高値”を付けた北朝鮮の19歳FWは一体、どんな選手なのか。各種報道によると、母国の選手育成プロジェクトの1期生としてイタリアのISMアカデミーに所属していた本格派の点取り屋。昨年2月に1部のカリアリにテスト生として入団し、途中出場ながらも好パフォーマンスを見せ、すぐに2022年までの大型契約を勝ち取った。
 
しかも端正な顔立ちの“超イケメン”。本人が憧れているという世界的スター、ポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(32=レアル・マドリード)にならって“北朝鮮のロナウド”と呼ばれるなど、欧州はもちろん母国や韓国でも話題沸騰中のストライカーだ。

 ハンがユベントス入りすれば、欧州ビッグクラブでプレーする初めての北朝鮮選手となり、一気にスターへの階段を駆け上がるはず。また、日本がメダルを狙う2020年東京五輪にも出場が可能とあって、北朝鮮ストライカーの動向は気になるところだ。