ポーランド2部オドラ・オポーレからJ2横浜FC入りした元日本代表MF松井大輔(36)が23日、横浜市内で入団会見を行った。

 加入の決め手は、京都時代の2000年にチームメートだったカズこと元日本代表FW三浦知良(50)の存在だ。「カズさんと一緒にサッカーをしたいと思った。プロ生活はもう長くない中、カズさんと(プレー)できるのも何年もない」。目標については「J1に昇格することしか考えていない。求められることをやっていきたい」と力を込めた。

 一方で、ロシアW杯1次リーグで日本と同組のポーランドから復帰したとあって対戦に興味津々。エースFWロベルト・レバンドフスキ(29=バイエルン・ミュンヘン)を擁する世界ランキング7位のポーランドは格上になるが、同56位の日本に番狂わせを厳命した。「僕としては何が何でも勝ってほしい。ポーランドが勝って(現地の)友人から『僕たちが強い』と言われるのが嫌。日本が強いというところを見せてほしい」

 もちろんポーランドの強さも熟知している。簡単に勝てるとは思っていないが、日本の勝利などあり得ないと思っている友人の鼻を明かしてほしいというわけだ。そのために必要な要素を「守る。削る。先制点が大事」と短い言葉に凝縮。極限の集中力でレバンドフスキを抑え、アグレッシブな姿勢で相手を封じ込める。さらに少ないチャンスをものにしなければならないのだ。

 10年南アフリカW杯16強入りに貢献したベテランからのアドバイス。1次リーグ最終戦で格上から勝利をもぎ取るためのヒントにしたいところだ。