【サッカー情報局】サッカー担当記者:サウジアラビアサッカー連盟は自国選手をスペイン1、2部のクラブにレンタル移籍させることでスペインサッカー連盟と合意しました。スペイン紙「マルカ」など各メディアは、9選手が契約したと報道しています。

 デスク:サウジアラビアは6月のロシアW杯に向け、スペインで選手強化をするってことか。

 記者:そこがメーンでしょうね。1部ではビリャレアルにサウジアラビア代表のMFサレム・ドサリ(26=アルヒラル)、レガネスには同MFヤヒヤ・シェフリ(27=アルナスル)が入団し、他にも2部クラブや下部組織などに加入。選手の給料もレンタル移籍金もサウジアラビア側が負担します。

 デスク:連盟が主導して欧州主要リーグに選手を送り込むなんてあまり聞いたことないな。

 記者:中国サッカー協会がU―20中国代表を今季のドイツ4部リーグに参戦させる計画がありました。しかし初戦となった昨年11月18日のTSVショット・マインツ戦で一部の観客がチベット国旗を掲げるなど独立を支持する行動を取ると、選手たちがピッチを去って外交問題にまで発展。結局、この1試合のみでドイツ参戦プランは中止となりました。

 デスク:スペイン側にも中東市場の開拓という目的があるから、今回のケースは頓挫することはなさそうだけど、ロシアW杯までの半年で選手強化につながるかは未知数だろうな。まずは試合に出られるかどうかもわからないし…。

 記者:でも、うまくいけば中東各国がオイルマネーを武器に追随する可能性もありますよ。ハリルジャパンも低調な試合が続いているし、日本も注視する必要がありそうですね。