J1横浜Mは14日、横浜市内で新体制発表会を行った。昨オフのMF中村俊輔(39=磐田)に続きチームの顔だったMF斎藤学(27)が、J1川崎に電撃移籍。2年連続で背番号10&主将が退団したことに加え、攻撃の要だったMFマルティノス(26)も浦和入りするという状況で行われた晴れ舞台だったが、チーム内に動揺はない。

 アンジェ・ポステコグルー新監督(52=前オーストラリア代表監督)は、斎藤が昨年9月に全治8か月と診断された右膝前十字靱帯損傷を負ったこともあって「残ってほしかったが、斎藤は半年はプレーできない。いる、いないにかかわらず、自分のプランは変わらない。落とし込み次第でいいチームにしていける」と胸を張った。

 イレブンも“斎藤ショック”は見られないという。チーム関係者は「(昨オフは)俊輔のこともあっていろいろ言われたが、ある程度結果は残した。厳しい状況でも“やってやろう”という感じになっている」と説明。J2降格候補と陰口を叩かれながらも、昨季リーグ戦5位、天皇杯準優勝となって自信をつけている。

 横浜Mフロントはさらなる補強を進めており、昨季と遜色ない戦力を整えられる見通し。周囲の期待値は高くはないが、今季も下馬評を覆す成績へ虎視眈々だ。