息子を守ろうと…クラブW杯出場選手逮捕

2013年01月25日 16時00分

 自分の息子を守ろうとしただけなのに、警察に逮捕されたサッカー選手が南米にいるという。アルゼンチンのメディアによると、その人はアルゼンチンの名門インデペンディエンテに所属するパラグアイ代表DFクラウディオ・モレル・ロドリゲス(34)。事件はチーム練習を見に来ていた息子とともに練習場から車で引き揚げようとした際に起こった。

 

 私服警官による検問で呼び止められた。ただ、私服警官が身元を明かさず職務質問をしてきたため、モレル・ロドリゲスは強盗か誘拐と間違えて逃走。警察も慌てて追跡を始め、ゴム銃などでの威嚇射撃を行った。結局、モレル・ロドリゲスは2台の車と衝突した後に警察車両によって止められ、公務執行妨害で逮捕された。

 

 モレル・ロドリゲスはボカ・ジュニアーズでも活躍し、2007年のクラブW杯にも出場。同年の南米年間最優秀選手の投票では2位に輝いた。パラグアイ代表としても国際試合35試合を経験し、南アフリカW杯も出場した南米の有名選手だ。

 

 また、近年、南米では有名人の親族を狙った強盗や誘拐が頻発。昨年11月には、Jリーグでも活躍したブラジル代表FWフッキ(26=ゼニト)の妹がブラジル国内の勤務先のレストランを出たところで誘拐されている。無事解放されて事なきを得たが、それ以前にもFWロビーニョ(29)やFWルイス・ファビアーノ(32)の母親も誘拐されたことがあるように、高額所得者の有名サッカー選手は身代金目当てで標的にされているのだ。

 

 しかも、最近は警官の汚職も増えてきている。このため、モレル・ロドリゲスは身の危険を感じて逃走したようだ。一方、警官がなぜ身元を明かさなかったかは不明。チーム周辺や地元ファンからは「あまりにかわいそうだ」とモレル・ロドリゲスに同情する声が絶えないとか。