日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)は24日、休暇と欧州視察のため自宅のあるフランスへ向けて出発。その前に報道陣の取材に応じ、ロシアW杯本番に向けた準備として「山にこもって映像を見る」と“1人合宿”を宣言した。

 日本が入ったH組はコロンビア、セネガル、ポーランドが相手。優勝経験国がなく楽観する向きもあるが、指揮官は「このグループは我々が考える以上に厳しい。ブラジルが入る組より厳しい。たとえばセネガルは、ブラジルW杯で(日本が)戦った(同じアフリカ勢の)コートジボワールより強い」と険しい表情で警戒感を強める。

 難敵を打ち破るには、指揮官が得意とする緻密な分析力が1次リーグ突破の武器となるだけに、集中できる人里離れた場所で分析に没頭するという。「1月は映像を見てビジョンができていく。まずは相手国の分析から始め、すでに頭の中に少しずつ戦略が練られてきている」と説明した。

 その後のプランも入念だ。指揮菅は「2月から選手に会いに行く。欧州だろうがメキシコだろうが、スタッフに役割を与えて、選手を訪問できるよう整えている。1回日本に帰ってきて、3月の合宿(海外遠征)が終わったら(自らが)また少し欧州にいるという計画はある」。

 ブラジルW杯でアルジェリアを16強に導き世界を驚かせた“ハリルマジック”を繰り出す準備は着々と進んでいる。