劇的J1初V 川崎22億円大補強の行方

2017年12月04日 16時30分

 クラブ創設21年目にして初のリーグ制覇を果たしたJ1川崎は常勝軍団になれるのか。鬼木達監督(43)は欧州ビッグクラブに匹敵するチーム強化を宣言。優勝賞金など約22億円もの資金を得て大補強が期待される中、代理人たちの“川崎詣で”もスタートし、周辺は騒がしくなってきた。
  
 優勝の原動力はFW小林悠(30)だ。序盤は主将の重圧で得点も伸び悩んだが「点を取ってチームを引っ張るようにした」との開き直りが奏功し逆転Vに貢献した。また昨季までは得意の形に持ち込めないと大崩れする試合もあったが、鬼木監督がチームに守備意識を植え付け、安定感をもたらしたことも要因だ。

 指揮官は「このサッカーが世界に通用するものだと信じている。バルセロナやレアル(マドリード、ともにスペイン)と10回やって1回は守ってカウンターで勝てるかもしれないが(主導権を)握って攻撃するサッカーなら勝てる可能性を五分までもっていけるかも」と語り、さらなる進化に自信を示した。

 しかも川崎は初優勝で総額22億円にも及ぶ資金を手にするだけに、戦力アップが見込める。ある公認選手代理人は「日本人だけでなく、大物外国人選手が売り込んでくるのは間違いない。国内外の代理人が集まってくるだろうな。カネのあるチームの方がセールスしやすいから」と指摘し、世界的ビッグネームの加入も期待される。

 一方で、FC東京でフィットできずに苦しむFW大久保嘉人(35)の出戻りが急浮上。Jリーグ関係者は「川崎はフリーで出ていった選手を移籍金を出してまで取ることはしない。年俸(推定1億3000万円)も高いし、チーム側からもそう(獲得しない方針を)聞いている」と語った。

 果たして、J1初タイトルを獲得した川崎は最強クラブになれるのか。来季アジアチャンピオンズリーグ(ACL)制覇も狙うためにも、まずは今オフのチーム編成の動向が気になるところだ。