【武田修宏の直言!!】ロシアW杯の組み合わせ抽選は日本にとっては簡単ではないけど、悪い組み合わせではなかったね。もっとも大事な初戦は苦手とする南米勢のコロンビア。ただ2、3戦目に当たるよりも万全の準備を整えて、第1戦で戦う方が勝機はあるんじゃないかな。日本は分析力には定評があるし、選手もフレッシュな状態で臨めるのは悪くないよ。

 2戦目はセネガル。身体能力の高い選手は多いけど、これまでも日本が苦手だった印象はないし、組織力で対抗できるって。最終戦のポーランドはレバンドフスキを抑えれば負けることはないでしょう。つまり日本はしっかりした守備ができれば、決勝トーナメントにいける可能性がある。

 ただ、最低でも1勝はしないと1次リーグを突破できないから、問題はどう攻めるかだよね。カウンターが通用すればいいんだけど…。W杯まで時間が少ないことを考えれば、セットプレーしかないかな。CKやFKはゴール前で競り合えるチャンスだから、しっかりと生かしたいね。

 11月の国際親善試合ブラジル戦ではセットプレーからDF槙野智章(30=浦和)が頭で決めたし、いいキッカーさえいればゴールも奪えるよ。

☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から1986年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。2000年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。2001年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。1987年に日本代表に選出。1993年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。

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