【U-20日本代表】有能すぎる久保建英が森保監督の悩みの種に

2017年12月01日 16時30分

東京五輪エース候補の久保

 日本サッカー協会は30日、2020年の東京五輪男子代表を率いる森保一監督(49)の初陣となるM―150カップ(12月9日開幕、タイ)に臨むU―20日本代表メンバーを発表した。来年1月に公式戦のU―23アジア選手権(中国)を控えているため、主力メンバーを不選出。スペイン1部バルセロナ下部組織出身のFW久保建英(16=FC東京)も選外となったが、今後も東京五輪エース候補の“処遇”が名将を悩ませそうだ。

 初陣に向けて森保監督は「良いスタートにできるよう頑張っていきたい」と誓ったが、今大会に臨むのはベストメンバーではない。Jクラブのオフ期間である12、1月と大会が続くため選手の疲労を考慮して、参加はどちらか一方に限定することになっていた。

 公式戦にあたる来年1月のU―23アジア選手権はJクラブのトップチームで出場する主力組で臨む方針だが、今遠征はサブ組や大学生など新戦力で編成。森保監督も「(5月の)U―20W杯に出場した選手は含まれていない。まだまだこの年代で可能性のある選手を、より広く見ていきたい」と未知の戦力の掘り起こしに重点を置いた。

 J1FC東京でクラブ史上最年少の16歳でプロ契約した久保も今回はメンバー外。11月26日の広島戦でJ1デビューを果たすなど、注目の実力は折り紙つき。東京五輪世代では突き抜けた“出世”を続けているエース候補だが、久保に関しては、今後も難しいかじ取りが迫られそうだ。

 日本サッカー協会の西野朗技術委員長(62)は森保ジャパンの編成方針を「クラブに負担がかかるようなところはこれから調整しなきゃいけない。対象選手たちの強化方針など要望を出してもらったり。五輪チームは調整しなきゃいけないことが非常に多い」とした上で、久保について「一番調整しなきゃいけない選手」と力を込めた。

 五輪代表の選手招集はA代表とは違って協会に拘束力がなく、クラブで出場機会のある選手は招集の際にさまざまな配慮が求められる。加えて久保はまだ16歳。フィジカル面では発展途上のため、故障のリスクなどを考慮すると、招集に関しては極めて慎重な判断が必要になるのだ。

 実際、今冬の招集に関しても協会とFC東京が協議を重ね、M―150カップに続き、U―23アジア選手権も招集を見送る方針。森保監督にしてみれば世代ナンバーワンのビッグネームである久保を長い時間、テストしたいところだが、その招集すら思い通りにはいかないのが実情なのだ。

 東京五輪のメダル獲得は、森保ジャパンと天才少年の“微妙な関係”がカギを握りそうだ。