日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(65)が27日、都内で元日本代表DF宮本恒靖氏(40=G大阪U―23監督)とスペイン1部リーグのバルセロナとレアル・マドリードが対戦するクラシコに向けた対談(12月22日、WOWOWプライムで無料放送)の公開収録を行った。

 ハリルホジッチ監督は来月23日の“伝統の一戦”に向け両チームの戦力分析で宮本氏との対話が盛り上がると、日本代表についても言及。バルセロナのFWルイス・スアレス(30)のエゴイストぶりを絶賛し「日本のFWにエゴイストはいない。杉本(健勇=25、C大阪)も大迫(勇也=27、ケルン)もなれていない。ちょっとでも見習ってほしい」と注文をつけた。

 それでも国際親善試合ベルギー戦で杉本が見せた姿勢を評価。「パスをすれば、味方が(相手GKと)1対1になれるシーンがあったが、杉本はシュートをした。普通ならボールを出すべきだが、本人には『フリーの選手がいたけど、それでいいんだ』と言った」。FWとして何が何でも自分が決めるという意思表示は、ストライカーの第一歩というわけだ。

 またMF長谷部誠(33=Eフランクフルト)の存在を改めて強調。バルセロナのMFセルジオ・ブスケツ(29)が指示を出す姿や危険察知能力などを語っているうちに「長谷部がいないと(ピッチ上で)日本の選手で声を出す選手がいない」と嘆く場面も。対談後の取材でも「日本代表に長谷部ほどの選手はいない」と繰り返していた。