サッカーのアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦は25日、埼玉スタジアムで行われ、浦和がアルヒラル(サウジアラビア)に1―0で快勝し、2戦合計2―1として10年ぶりのアジア王座を獲得した。

 0―0でも優勝が決まる浦和は、守備を固めてカウンターを狙う慎重な試合運びを見せる。前半はMFニコラス・ミレシ(25)を中心としたアルヒラルの中盤に主導権を握られ、同26分にはMFサレム・アルダウサリ(26)にゴール前で強烈なシュートを許すなど苦しい展開を強いられる。それでもなんとか無失点で前半を乗り切った。

 後半に入ると得点が必要なアルヒラルが攻勢を強め、浦和は防戦一方に。それでも守護神のGK西川周作(31)、DF槙野智章(30)、DF遠藤航(24)と日本代表がズラリと並んだ守備陣が懸命に猛攻を食い止めた。

 終盤の同29分には、DF宇賀神友弥(29)に代えてDFマウリシオ(25)を投入してセンターラインを強化。すると同43分にMFラファエル・シルバ(25)が値千金のゴールを決め、勝負を決めた。

 浦和が10年ぶり、日本勢としては9年ぶりとなる悲願のアジア制覇を成し遂げた。