2020年東京五輪でサッカー男子代表を率いる森保一監督(49)が早くも“オレ流”全開だ。

 ハリルジャパンの欧州遠征に同行後、ドイツ1部リーグ3試合を視察して21日に帰国。19日のシャルケ―ハンブルガーSV戦には東京五輪世代で注目のMF伊藤達哉(20)が出場しており「ボールを持ったら相手に仕掛けていく」とエース候補の逸材に期待を寄せた。

 今後は初陣となる12月のM―150杯(タイ)へ向けて準備を進めるが、さっそく独自色を次々と打ち出している。

 ピッチ外では選手と積極的にコミュニケーション。「(DF酒井)高徳(26)と一緒に食事に行って伊藤君も来た。経験豊富な高徳が伊藤君にいろんなことを伝えている。チームにどうなじむのかという部分で高徳はすごく良い助けをしている」。伊藤の人間性を把握しつつ、ドイツの名門で主将を務める酒井高のリーダーシップを絶賛。

 ハンブルガーSVでは練習や施設も見学し、クラブ幹部とも会談。「拙い英語だけど『まずは(酒井高の日本代表への)招集ありがとうございました』と伝えた。『今後(東京五輪世代の)大会はいつあるんだ』と言われて、いつとか言ったり」と国際派の一面ものぞかせる。本来は日本サッカー協会の技術委員長の職域と呼べる仕事までこなし、本大会前に必ずモメにモメる欧州クラブとのパイプづくりにも抜かりはない。

 さらに国内の視察でも「クラブの練習を回っていきたい。そのチームや選手の雰囲気を感じたい」と代表監督としては異例の“練習場行脚”をブチ上げる。型破りな指揮官が日本に悲願のメダルをもたらすか。