【サッカー情報局】

 サッカー担当記者:14日に行われたJリーグの実行委員会でシーズン開幕時期を夏とする「秋春制」導入の是非が議論され、移行推進派の日本サッカー協会の田嶋幸三会長(59)が出席しました。

 デスク:田嶋会長が出席するのは3度目か。でもこれまでの議論でJリーグ側はシーズン移行は困難との姿勢を崩していないよな。今回は何か新しい方向性が出たのか。

 記者:会議後にJリーグ側の責任者である藤村昇司特命担当部長が進捗状況を説明しました。降雪地帯を本拠とするクラブがあるため冬場のスケジュール調整が困難で、仮に移行した場合の日程を作成して検討されましたが「移行した場合は問題点が多い」とのことです。さらに、欧州に日程を合わせることに協会側が主張するほどのメリットがない点、リーグ戦のヤマ場と大型連休の時期が重なることでメディア露出の機会が減る可能性なども指摘して「シーズン移行は難易度が高い」と結論づけました。

 デスク:前回の理事会で村井満チェアマン(58)は年内決着の方針を示していたよな。さすがにこれで“勝負アリ”か。

 記者:そうですね。Jリーグの村山勉広報部長は「田嶋会長から『Jリーグの決定は尊重する』と言っていただいた」と話しており、早ければ11月の理事会で移行見送りの結論が出そうです。ただ、近日中に田嶋会長は秋春制の意義を説明する場を設ける考えです。

 デスク:そこで一発大逆転の“秘策”があるのか見ものだな。