【イタリア・ミラノ13日(日本時間14日)発】アズーリがついに沈んだ。ロシアW杯欧州予選プレーオフ第2戦が行われ、前回まで14大会連続出場のイタリアはスウェーデンと0―0の引き分けに終わり、2戦合計0―1で敗退が決定。1958年スウェーデン大会以来60年ぶりにW杯出場を逃した。一方のスウェーデンは3大会ぶり12回目の出場を果たした。

 聖地サンシーロが静まり返った。試合終了の笛を聞いたイタリアの選手たちはその場にうずくまり、事の重大さをかみしめた。97年から代表に定着し、2006年ドイツ大会の優勝に貢献したGKジャンルイジ・ブフォン(39=ユベントス)は涙ぐんでインタビューを受けた。W杯4度制覇のアズーリ(イタリア代表の愛称)がいないW杯は現実のものとなった。

 第1戦は敵地で痛恨の黒星。この日は累積警告でMFダニエレ・デロッシ(34=ローマ)ら主力3人を欠き、メンバー変更を余儀なくされた。それでも地元の大歓声に後押しされたイタリアは前半から猛攻。だが27分のFWカンドレーバのフリーでのシュートは枠の上を越え、40分のFWインモビレのシュートはGKに当たり、ゴールライン際でDFにクリアされた。

 後半も攻勢を強めたが、ほぼ全員が自陣に引いたスウェーデンの守りを崩せず、時間が経過。41分のFWエルシャーラウィのボレーシュートはGKにはじかれた。シュート20本、支配率は75%にもなったが、ロシアにつながるゴールを奪うことは最後までできなかった。