バルサの名参謀は原委員長の“愛弟子”

2013年01月30日 11時00分

世界サッカー、この人に、この恩師あり(2)

 世界と日本サッカー界の“意外な関係”に迫る「世界サッカー、この人に、この恩師あり」の第2回は、バルセロナ(スペイン)を支えた名ディレクターで元スペイン代表MFチキ・ベギリスタイン氏(48)。同氏は日本サッカー協会・原博実技術委員長(54)の“愛弟子”だった。

 

 元日本代表のエースFWだった原委員長がJリーグ浦和の監督を務めていた1998年、ベギリスタイン氏がチームの司令塔。浦和で2年半プレーした後、古巣バルセロナに戻り、強化担当の責任者となるスポーツディレクター(SD)に就任した。そこで「世界最強クラブ」と呼ばれるチームを編成。

 

 欧州サッカー界でも屈指の名ディレクターとして知られるようになったが、2009年に原氏が協会の技術委員長に就任すると、ベギリスタイン氏との交流が再開した。欧州サッカーや各国代表に選手を出すクラブ側の事情、さらにチーム強化まで幅広く意見交換をする機会が増えた。

 

 ベギリスタイン氏は「ハラは私のボスだったからね。できることは何でも協力すると伝えたよ」と親日派らしく全面支援を約束。協会内でも日本代表VSバルセロナというドリームマッチの待望論が起こり、実際に検討されたこともあった。

 

 原委員長は南アフリカW杯前に「チキ? よく知ってるよ。一緒にやっていたからね」と世界的な名ディレクターとなった“愛弟子”との関係に言及。各国代表や各クラブとの交渉でも「旧知の仲」を強調することで、スムーズに進められることもあったという。

 

 ベキリスタイン氏は現在マンチェスター・シティー(イングランド)でSDを務める。世界中のスター選手が集まるクラブと“連係”すれば、日本代表の強化も進むはずだ。