元サッカー日本代表でドイツ1部で日本人として初めてプレーした奥寺康彦氏(65)が6日、「ブンデスリーガ・レジェンド」に選出され都内で会見を行った。

 ドイツ1部のブンデスリーガで活躍し、同リーグの発展や国際的な地位向上に貢献した元選手が選ばれるもので、奥寺氏はケルンやブレーメンで234試合に出場し、26得点を記録した実績などが評価された。

「ドイツ語学校に朝早くから行って、練習が終わったらまた学校に行ってね。最初はなかなかゴールを決められなかったけど、言葉も話せるようになっていって、少しずつ結果を出して信頼を得られるようになるとボールもまわってきた」と当時の苦労話を披露。

 ドイツに渡った1年目のシーズンにケルンで優勝を果たし「マイスターシャーレ(優勝トロフィー)を掲げたときは、よかったなとホッとした。1回しか掲げられなかったけど、“持っている”といえば持っていると思う」と栄光の重みを振り返っていた。

 ブンデスリーガは今や世界一の観客動員数を誇り、欧州でも最もレベルの高いリーグと言われている。日本人としてドイツでプレーした先駆者として「どんどん目指してほしい。体験してみないと分からないこともある」と日本から同リーグへの積極的な挑戦を説いていた。