【フランス・パリ発】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ8試合が31日(日本時間1日)に行われ、B組のパリ・サンジェルマン(フランス)はホームでアンデルレヒト(ベルギー)に5―0で大勝し、決勝トーナメント進出を決めた。ブラジル代表FWネイマール(25)が圧巻のミドル弾を叩き込むなど勝利に貢献。親善試合で激突する日本代表に対し、改めて実力を見せつけた。

 ブラジルの至宝の右足がうなりを上げた。1点リードで迎えた前半アディショナルタイム、左ショートコーナーのリターンを受けたネイマールはドリブルで中央に切り込むと、ペナルティーエリア外から右足一閃。ボールは一直線にゴール右に突き刺さった。あぜんとするアンデルレヒト守備陣を尻目に、歓喜の輪の中心で背番号10の笑顔がはじけた。

 この日の得点はこの1点だけだったが、それ以外でも何度も好機を演出。前半30分の先制点はネイマールのパスが起点となり、マークを引き付けたことでフリーのMFマルコ・ベラッティ(24)のゴールを呼び込んだ。後半7分の直接FKは左ポストを直撃したが、DFレイバン・クルザワ(25)が詰めて追加点。その後はクルザワが2点を加点し、サイドバックの選手によるハットトリック達成というチーム初の偉業もお膳立てした。

 これで1次リーグ無傷の4連勝。17得点、無失点と完璧な内容で2位以上を確定させ、難なく16強入りの切符をつかんだ。ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニ(30)との確執騒動もひとまず終結し、チームは盤石。クラブ悲願の欧州CLのタイトル獲得と同時に、来年のロシアW杯に向けても弾みをつけた。

 ネイマールは5日の国内リーグ・アンジェ戦の後にブラジル代表に合流し、日本との親善試合に臨む。心身ともに絶好調のエースをハリルジャパンは止められるのか。