澤INAC残留へ なでしこ発展に全力

2013年01月20日 16時00分

 なでしこジャパンの大黒柱、MF澤穂希(34)がINAC神戸に残留することが18日、決定的となった。複数の関係者が明かしたもので、日本女子サッカー界のさらなる発展のため、海外クラブからのオファーを断り、日本残留を決めたという。現在、INAC神戸側との契約延長の交渉は最終局面を迎えており、近日中にも正式発表される。


 ロンドン五輪で悲願の銀メダルを獲得した澤は現役続行を明言しているものの、これまで「来季どこでプレーするかも決めていない」と自らの去就について明言を避けてきた。INAC神戸との2年契約も満了したことで、一時は海外進出も視野に入れてきたが、最終的には日本に残る方針を固めた。

 複数の関係者によると、澤はなでしこリーグのさらなる発展に加え、2020年東京五輪招致に尽力するため、日本でのプレーを選択したという。中でも日本では中学年代の女子チームが少ないことに心を痛めており、自身が先頭に立つことで、チーム増加に貢献したい考えだ。

 澤は現在INAC神戸と残留を前提に条件面で調整中。推定年俸3000万~4000万円で、しかも3年以上の複数年になる方向で交渉が進んでいる。文弘宣会長(62)も「心配していない」と話していたように、「(チーム始動日となる)25日には分かりますよ」(関係者)と近日中に正式契約の運びとなる。

 そんな澤は新体制で再スタートするなでしこジャパンの佐々木則夫監督(54)からも「彼女に熱意があれば、年齢で区切るようなことはしない」と“残留”を要請されている。2015年カナダ女子W杯での連覇と、16年リオデジャネイロ五輪での金メダルを目指すことになりそうだ。

 11年ドイツ女子W杯で優勝し、国民栄誉賞を受賞。さらには国際サッカー連盟(FIFA)が定める2011年年間最優秀女子選手に輝くなど、日本女子サッカー界をけん引してきた女王は、INAC神戸となでしこジャパンを積極的にリードしていく。

関連タグ: