U-17W杯で感じた「個の力」 日本が強豪になるために必要なこと

2017年10月26日 11時00分

1次リーグを突破してベスト16になったU―17日本代表(ニューカレドニア代表戦=ロイター)

【武田修宏の直言!!】インドで開催中のU―17W杯は25日にブラジル―イングランド、マリ―スペインが準決勝で激突するね。日本は1次リーグを突破して世界のベスト16になったものの、選手個々のレベルでは大きな差があったかな。

 実際にエースFW久保建英(16=FC東京U―18)でさえも序盤は戸惑っているように見えた。試合途中からバルセロナ(スペイン)下部組織で過ごした日々を思い出したかのようなパフォーンマンスを発揮したけど、日本に戻ってきて感覚が少し鈍ってしまったのかもしれないね。

 日本が1次リーグで敗れたフランスも含め、強豪国はU―17世代でも世界トップの人材を育成できている。フィジカル面で劣る日本が組織力や連動性で戦うのは大事なこと。しかし、この世代から選手個人に大きな差があることに今後への不安を感じるよ。

 久保のような技術力の高い選手はもちろん必要だが、普段から高いレベルでやらないと、貴重な人材が伸び悩みかねない。それに個の力で対抗するには育成に力を入れるしかない。例えばフィジカルの強い選手ばかりを集めて強化したり、身体能力の高いハーフ選手を発掘するのも現状打破の戦略でしょう。

 日本が決勝トーナメントに進出し「良かった」ではなくて、世界の強豪になるためにサッカー界全体でさまざまなことに取り組まないといけない。このままでは世界との差はさらに広がってしまうかもね。

☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から1986年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。2000年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。2001年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。1987年に日本代表に選出。1993年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。

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