なでしこに戻ってきた“天才少女”岩渕真奈が激白「私が代表引っ張る」

2017年10月26日 11時00分

岩渕真奈がなでしこに戻ってきた

 22日に長野で行われた女子サッカーの国際親善試合・スイス戦で“天才少女”がなでしこジャパンに戻ってきた。FW岩渕真奈(24=INAC神戸)は度重なるケガで一度は引退も考えたほどだったが、不屈の闘志で復活。ドイツからの撤退やなでしこジャパンの高倉麻子監督(49)との約束、さらに肉体改造の成功の裏側などを本紙直撃に明かした。世界から将来を嘱望された「リトル・マナ」の現在地は――。

 ――スイス戦は3月のアルガルベカップ(ポルトガル)以来の代表戦だったが

 岩渕:久しぶりすぎて新鮮でした。でも自分のやるべきことは明確なので、そこはできていたかな。

 ――ケガからの復活となった

 岩渕:一つだけ言えるのは、今回(バイエルン・ミュンヘンを退団して)日本に帰ってきたのはよかったな、と。私は代表に選ばれ続けなければならない立場。そこは自覚を持ってやっていきたい。そのためにも、やっぱりスタートから試合に出たい。この立場(スーパーサブ)はもういいかな。

 ――ドイツW杯の優勝やロンドン五輪銀メダル獲得時はチーム最年少だったが、今はさらに若い世代がいる

 岩渕:若い子への意識は特にないけど、誰にも負けたくない。私はこれまでいろいろ経験させてもらったので、そういうものをピッチで表現できるようにしたい。

 ――スイス戦終了間際に見せた鋭い反転からのシュートはキレがあった

 岩渕:あれは貪欲にいった結果。私はいろいろ考えないでプレーするタイプなので、あの場面は自然と体が動いたということ。体重も落として、体が多少軽くなったのがよかったかな。

 ――右ヒザのケガに長らく苦しみ「健康な体が欲しい」とブログでもつづっていたが

 岩渕:ドイツに移籍して体重が増えたけど、これがケガと関係があったのかはわからない。向こうではガチッとした体が必要だったとも思うし。でも私の得意なプレーって何かとなると、やっぱり俊敏さを生かしたドリブル。体重を落とそうといろいろやったけど、なかなかうまくいかず…。

 ――日本に戻ってきてどのくらい減ったのか

 岩渕:4キロです。食事やトレーニングでスムーズに落ちました。今までいったい私は何をやっていたのかと(笑い)。高倉監督からも「まずは体重を落としなさい」と言われましたし、INACと代表のトレーナーに見てもらいました。ケガのリバウンドもないし、今は痛くてプレーできないということはないです。

 ――高倉監督からの期待も大きい

 岩渕:いろいろ話はしました。ピッチ外の経験を伝えてほしいと言われましたし、じっくりやってほしいという話も。とりあえず体重のところは監督との約束を果たしたので次はチームのためにやりたい。私はチームを引っ張っていきたい。そういう存在になりたい。

 ――チーム最年少の時代が長かったからか、そういう発言自体が新鮮に感じる

 岩渕:そろそろ、ちゃんとやらないといけないですから(笑い)。そのためにもラスト15分だけの出場では物足りないんです。次の東アジア(E―1選手権)は私が代表デビューした大会だし、次も代表に選ばれてタイトルを取りたいですね。

 ☆いわぶち・まな 1993年3月18日生まれ、東京・武蔵野市出身。2005年に日テレの下部組織・メニーナに入団。07年からトップチームのベレーザでプレーし、08年U―17女子W杯では2得点の活躍で大会MVPに輝いた。10年の東アジア選手権(現E―1選手権)で日本代表初選出。11年ドイツW杯優勝、12年ロンドン五輪銀メダル、15年カナダW杯準Vを経験した。12年11月にドイツのホッフェンハイムに移籍し、14―15年シーズンからBミュンヘンでプレー。今年3月に退団し、6月にINAC神戸に加入した。156センチ、56キロ。