なでしこ映画化は実現するか

2013年01月23日 14時00分

なでしこたちの裏舞台(3)

 2011年7月のドイツ女子W杯制覇、12年ロンドン五輪で銀メダルを獲得したなでしこジャパンの軌跡を追ったドキュメントの「映画」の製作を求める声が噴出している。日本中を大熱狂させたなでしこたちの奮闘を振り返るものだ。

 

「なでしこジャパン人気は続いている? なんといっても国民栄誉賞ですからね。周囲からは“映画化したらいけるんじゃないか”とはよく言われます。実際に、合宿や大会中のチーム映像はたくさんあるので、ドキュメント映画を作ろうと思えばできます」と協会関係者が明かした。

 

 なでしこジャパンを含め各世代の日本代表では映像班がチームに同行し、ピッチ内外の様子を記録。この映像をベースにW杯優勝からロンドン五輪までの軌跡を振り返れば、ドキュメント映画となる。現在の人気や注目を考えれば、大ヒットも見込めるが、日本サッカー協会側は冷ややかだ。

 

「2002年(日韓共催のW杯)で映画を作ったじゃないですか。絶対に当たると思ったが、意外にも大コケで“もう映画は無理”というのが協会内の認識です。外部から話が持ち込まれれば別ですが、協会が主導で映画をやることは絶対にない」(同関係者)

 

 フィリップ・トルシエ監督(57)が率いた02年W杯で日本代表は快進撃を見せ、初めて決勝トーナメントに進出。現在のなでしこブームを超える盛り上がりで、「六月の勝利の歌を忘れない」とのタイトルでドキュメント映画が製作された。ただ予想に反し、世間の反響はなく、大ヒットには至らなかった。

 

「赤字だったみたいで映画化は禁句なんです」と協会関係者。11年末にDVDで「なでしこジャパン栄光の軌跡」が発売されたが、映画化は幻のまま終わりそうだ。

 

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